絵本

『賢者からのおくりもの』

『注文の多い料理店』

『あおくんときいろちゃん』

を読み。書き。

絵本とは”表”なのだ
 


思った。

絵本はわかりやすく

伝えたいメッセージを掴みやすい。

背景にあるいろんな著者の思いが文章に表れている。

小さいころから絵本を読むのは

生きていく上でとっても大切な道しるべなのだ。
   
子供は色と形があれば

まず色から認識するらしい。

絵本は小さい子でもわかるようにできているのだから

その分かりやすさはすごいものだ。

しかして子供はきっと大人が思うより

ずっと物事を感じ取り生きている。

これは、時には大人以上に、だ。

だから子供にじっと見られると

見透かされたようで

自分の弱みを握られたようで

恐ろしくも感じるのだ。

子供は率直だから。

 
長い年月をかけ

絵本を読み直したとき

以前は分からなかったことが

分かるようになっていたり

背景にあるものを

もっと深く感じ取れるようになっていることに

ふと気付く時がある。

あ、わたしもあれから少しはいろいろな幅が広がり

成長しているのだなぁと思えて嬉しい。

いいよね。

だから好きな本があれば

一度きりではなく

何度も読むべきなのである。
 
 
* 
 
野田秀樹氏の演劇。
 
好きで通して観てしまった。

この日観たのは、99年公演の『半神』

とにかくこの人のすごいところは

見飽きないことである。

キャストもテーマもいい。

面白い!とにかく面白い!!素晴らしいのである。

そして悲しいのだ。

「人間って」ということの

ありのままを表現していて衝撃。

わたしはこれを観たとき

とてもすっきりした、というか

ぴったりきて

目の前が開けたように思った。

そして自分の中にも

このような狂気正気があることを考えた。

次のときにはぜひ直接観るため足を運ぼうと思う。 

ぜひ演劇を観て欲しいのだが

インタビューがいいので↓ 
  
http://www.wowow.co.jp/stage/the_bee/#movie


 
古典2つを棚から選ぶと

隣のある本が目に留まった。

パラパラと読み通し

手にしていた2冊に、それを加えた。
 
カウンターへ持って行くと

司書の方が本を見るなり

何やら迷っている。

しばらく待たされ戻ってくると

古い名簿のようなものを開き

それにわたしの名前を書いた。
 
そのとき気がついたのだが

その本、

とても古いものだったんだ。

だから機械に通せなかったというわけ。

表紙は淡い花で埋め尽くされて

いまでもとても新しくかんじるのに。

色褪せないってのはすごいことだ。

で、本を借り帰りのバスの中で

さっそく本の期日票を見ると

最後の日付は

93.12.2

とあった。

14年前だ。

14年前の人が手にしていた本。

93年に、続けて何度も借りられているにもかかわらず

この12・2以来ピタリと止まっている。

出版はもっと前だろうか。

いままで借りたことのない本を

わたしは大切に読んでいます。
 
 
借りる本は、

未だ誰も借りていないことがある。

寄贈の印が押されたものもある。
 
すると

何だかとても大切なものに思えてくるのだ。

わたしの価値の基準である。

人気の本もいいけれど

自分がいいと思う本こそ面白いはずなのだ。

古い新しいもさほど関係ない。

そして、古典を読んでも

昔の人も同じことを考えていたのだなぁとしみじみ思う。

いい文章とは読みやすくできている。

情景が浮かび。

気持ちが感じ取れる。

人なのだ。

こういう本だと、自分の記憶にそこそこ残り続け

ふとした生き方に表れたりするのだ。
 
 
この日はやけに

落ち葉は色鮮やかで

月が静かに輝いてみえたんだ。
 

率直に。

自然に。
 
当たり前に起こることほど大切である。

忘れずにいなきゃ。
 
見えないものこそを

見ようとしなくちゃ。

そんなことを考えた。
 
それがわたしの真なんだからさ。

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