髪を少し巻いたことに気がついて
「いつもと違うね」と声をかけてくれる

疲れたときに、自分も疲れているだろうに
そっと背中に手を添えたり

そういうことを自然にできる人を
とても素敵だと思った

ごく自然にそんな心配りをしているその人を

思わず☆

2006年1月14日 エッセイ
目が会うと思わず笑っちゃったり

話をしてもやっぱり笑いあったり。。

何があるっていうわけじゃないのに、やっぱり笑顔。

私の大好きな先輩の話です。



はじめての研修の帰り

「おつかれさまでしたっ」

と、あいさつをしたのを覚えているけど

いつから仲良くなったのかなんて
もうわからなくなりました。

すごくつかみどころのない良さ?みたいな
独特の雰囲気を持っている人。

仕事では頼りになる、私の目標です。

一緒にいるとすごく楽しくて
会えて良かった、そう思わずにはいられない人。

自分へ。

2006年1月11日 エッセイ
1つ2つ、3つのことが重なった時

忙しさについつい負けそうになって
思わず涙がでそうになった。

だけどね、
ひとつひとつ確実にやっていけばさ、
ちゃんと乗り越えられるよ。

一つのことが終わったと思ったら
また新しいことが出てきて。

そんなものだけど、
その繰り返しの先には何かがあって

それが見たいから、今がんばる。

冬色

2005年12月4日 エッセイ
ぎゅうぎゅうの電車に乗って
ひときわにぎやかな街に行った。

街中クリスマスらしくきらきらしていて、
目がくらくらする程綺麗で。
いつもと変わらない道も
私の目にはいっそう素敵にうつった。

イルミネーションに目を奪われるからか
冬は上を向いて歩く人が目についた。

ずっと行ってみたかったお店の前まで来ると
すんなり店中に入った。一人じゃ絶対無理だろうな…

ずらりと並べられたケーキやチョコレートには
凝った名前とびっくりする値段がつけられていて
ナレーションで時々耳にする「まるで宝石みたい」という言葉が
本当にピッタリだ。

ランチに行ったお店はサンタの人形が踊っていたり
お花屋さんのブーケには雪だるまがついていたり…

そんなきらきらした街を歩きながら
何故かいろいろ思い出していて
不思議な気持ちになった。

お花屋さん、イルミネーション、ホッカイロ。。
そして信号待ちしていると…

やっぱりだ。あのことばっかり思い出す。
あれからもう4年が過ぎようとしてるんだ。
4年なんて本当にあっという間なのに
だんだん実感がなくなってきてる気がして、それが怖い。

このことだけは、あたしの中で
いつかお母さんに会いに行った時のままなのだ。

あたしは10年後も同じ事を
言ってるのかもしれない。

それがいいのかはわからない。

冬は思い出すものが多すぎる。
また考えすぎて眠れそうにない。

*

親戚のおばちゃんから荷物が届いた。
中にはピンクのストールが入ってた。

お礼の電話をかけると
おばちゃんは寒くなったから、と
すごく心配してくれていた。

早く帰ってきてくれるんやろ?と。

年が明ける前には地元に帰らなきゃ。

その人らしさ

2005年11月22日 エッセイ
ずっと消せずにいたものを
消そうと決めた時

怖くなって手が震えてしまって
どうしてもできなくて目をつぶったとき

なぜか浮かんできたのはキミの顔で
なんとなくメールを送ったら

返ってきたのは

『はー?あんた。。』

相変わらずなメールに
思わず笑ってあたし、納得して消せたんだ

背中を思いっきりおしてくれた気がして

どんな言葉でも
その人らしい、それだけで

なんだかいいなーと思ったんだ

いとしい

2005年11月22日 エッセイ
いつもの様に話をしている
本当にふとした瞬間

人を「いとしい」と感じることがある

自分を大切に思っていてくれる人
大学でたくさん一緒にいる友達
中学からの仲間
母親

まさに「いとしい」という言葉が似合う

そんな
ふんわりした

あったかい気持ち
そのために
何をすればいいのか
しなければならないのか

このことは、自分が生きていく中で
常に考えていくことなんだろうと思う

これまでも
これからもずっと

私がいつも思うことは

心の広い人でありたい
もっとあたたかい人になりたい
感受性豊かでいたい
逃げずにまっすぐでいたい
いつも他者を思いやる気持ちをもっていたい
たくさん悩んで傷ついて
優しい人でありたい
笑顔を大切にしたい
大事な記憶やその時の気持ちを
いつまでも忘れずに持ち続けたい…

ということ
それがとても
大切な時がある

しっかり伝えたい時は
言葉にすることが必要なのかもしれない

けれど、口に出さなくても
伝わることもある

伝えたくてしかたなくても
そうしないでいていいことも

あるのかもしれない

伝えることは大切なこと
けれど、伝えればいいというわけじゃない

何もかも

そんな気がした
一歩踏み出そうとしたとき
近くに寄りそうとき

背中にそっと手をあてる

そんな自然な心遣いが
すごく素敵ですよね

赤いほっぺ

2005年11月22日 エッセイ
歳を重ねた人の
笑顔ってすごく好きだ

ほっぺを赤くして
本当ににっこり笑う

それを見ていると
ほっとする

理想の
あたたかい笑顔
ゴーって音に敏感です!

ゴーって音がすれば

空を見渡して

青空を飛んでる人達に

思いっきり手を振ってます

サングラスをかけてるパイロットや

窓から空を眺めてる子供の姿を

想像して笑顔がこぼれる

見える見えないは関係ないんです

ただ、そうしたいだけ

飛行機を見ると

そんな気分になります

これは、大好き以外のなにものでもない

と思うんです

*

はじめは友達に止められていたけど

いつも続けていたら

逆に「あ!マリコ、飛んでるよ!」

って、教えてくれるようになりました

なんだ、この嬉しさは

*

地上からあなたの乗っている飛行機に

思いっきり手を振っている人がいたら

振りかえしてください!
よく本や雑誌なんかで

周りの目を気にする人、
気にしない人

なんて項目があったりするけど

あたしは前者。

昔は、人前で眠ることも
ほおづえをつくことも
思いっきり笑うこともできずにいた。

そうしている自分が嫌だったし
それを誰かに見られることが嫌だった。

今思うとたいしたことないなって思うんだけど
そのころは本当にそう、思ってたんだ。

100あったら、いつも100でいたかった。

だけど、いつからかな

素直に思いきり笑ったり
本気でぶつかり合ったり

できるようになってたんだ。

これはみんなのおかげ。
そういうところ引き出してくれたんだと思う。

だから自然とあたしもそういう気持ちになれた。

あの頃のキミに、
ありがとうって言いたい。

心から。

ハロー☆

2005年11月1日 エッセイ
こんなノリで来て、ちょっとビックリ。
ケータイの着信音は、少し前にみんなと同じにした。
けど、夜のこの時間の着信は。。?と
とっさに思った。

時間には、いろんな役割があるものですね。
あたしの場合、何かを緩和したり、整理したり
大切なことに気がつかせてくれたり。
もう、いろいろです。

今まで生きてきて、たくさん好きな人ができました。
それは恋人だけじゃなくて、友達も、近所のおばあさんも
出会ってきた数え切れない程たくさんの人です。

あたしは19歳。あと5ヶ月と1日で20歳。
ある人が言った。
19歳、なんか若いね!いいなぁ。と。
あたしは
人のイヤなとこ見ると軽くショックをうけます

時々、なーんだかいろいろ面倒になって
ふらーっと離れたくなったりします

ちいさなことで悩むのもイヤだと思って
和やかな空気をつくろうとがんばります

人の口から出てくる言葉は
ほんとに思っていることなのかとか、勝手に考えてしまいます

人の気持ちは全部はわかんないです
わかったつもりでも、それがあたってるかわかんないです

遠くにいる人のことを
信じたいと思っても、信じること、できませんでした

人の、友達の笑ってる顔、大好き

まっすぐ目をみてくる人は少し苦手だけど
あたしも昔はそうだった

言葉にださなくても伝わってくるものは
たくさんあるんだなぁ

あたしは何度も同じこと考えてる

同じこと、お願いしてる

先のことを考えるのは、楽しいけど少し怖い。
だけど、ずっとずーっと先のあの夢だけは、
どんなカタチになろうと実現させたい。
自然にそれに向かって毎日こうやって過ごしていると思いたい。きっとそうだって。

不安は拭いきれないものだね。
考えていたらきりがない。だから不安でも頑張って進むのよー。

*

昨日は面接でした。
思っていたより、礼儀や身だしなみにこだわっていて、きちんとしたところだなぁと思った。
面接は、アルバイトというより就職の面接みたいだった。
「では自己紹介をお願いします。」と、いきなり言われて。
その時ぱっと思い浮かんだのは、いつもの特別講座。
いつも就職のための面接やプレゼンの練習をしている。
思ったよりすらすらと言葉がでてきて、少しは練習が身に付いてきているのかなぁ、と感じた。
結果は今日来るんだよーなんだか心配。
受かってるといいなぁ。
ダメだったら、アルバイト頑張って探さなきゃ。

何も知らない

2005年10月22日 エッセイ
12月には引っ越しをする。ここからの眺め、好きだったんだけど。
きょうはいつもの場所でペン画を描いていたよ。
何を描いたかは秘密にする。
髪も切って、ちょっと茶色くしたんだ。
だけどまた、すぐ黒く戻すと思う。髪も伸ばすと思う。
今度、ちょっと遠くに行くかも。4日くらい。もしかして行かないかもしれないし、まだわからない。
部屋には、駅の花屋さんで買ったピンクのバラを飾ってる。あの時買った花瓶に入れて。
寒くなったね。お気に入りのカップにホットミルク入れて飲むようになったよ。眠れないって言ったら、眠る前に飲むといいって教えてもらったんだ。鍋の話をした人に。美味しいコーヒーとラーメンのお店に連れていってくれるって。
何故かふと思い出す。
夕日の話をした人。あたしのために衝動的に何かをしてくれた人を。

 
ただ言わないでいただけ。自分を見失いそうになる。よく泣いた。

こんな1日

2005年10月22日 エッセイ
ちょっと落ち込んでいた日
できればあまり、自分からは話をしたくない。
周りは授業中で静かだし、ずいぶん前の方で何やら話をしている教授がいて、ペンのカツカツいう音が妙に耳につく。
あいにく天気は曇りで、空を見ても黒い雲しか無いし。
なーんだかなぁっていう気分。
その日は寒かったから、ジャケットやブーツの人がよく目について、あたしもブーツ買おう、なんて呑気に考えた。
人ってすごく短い間にいろいろ考えるんだね。どうでもいいことも。
いちいち書いていたらきりがないからこのくらいに。
というわけで、帰りに駅でアルバイト情報誌やらを持って帰りました。
自分からは話をしないでいたら、となりの子がやっぱりあたしのそんな雰囲気を感じたらしく、いつもより少し控えめにあたしの名前を呼んだ。ごめんね、気遣わせちゃって。
だけどこの子は今日、あたしに話たいことと聞きたいことがたくさんあるはず。わかっていたからなぁに?って笑顔で返したらたくさん話だしたからのんびり聞いていた。
この子の彼の親友はあの人。やっぱりあの人の話もでちゃうのね。ふぁ〜しょうがなーい。この子に悪気はない。
嫌なのに、あの話は嫌なのに、この子が好きだと何故か話ができちゃうから不思議。たくさん話を聞いていたのに、気づいたらあたしも話を聞いてもらっていた。
人ってやっぱり、悩んでいる時は話、聞いてもらいたいものなのかなって思った。こういうことを話した後は、泣いた後とどこか似てる気がした。
帰りはいつものバスには乗らずに、友達と同じバスに乗った。
もう少し一緒にいたかったから、ただそれだけ。友達だとこんなに簡単にできるのに、どうしてそうじゃないのはできないんだろう。まぁいっか。
バスを降りて、最寄りの駅から電車に乗った。この駅は好き。普通電車しかとまらないから、なかなか電車がこないんだけど。暗くなってからの駅は意外と好き。小学校の頃のバレーを思い出す。暗くなってもまだ点いてる体育館のあかりとか。好きだったなぁ。着いた駅でしばらく話たり、ふざけて遊んだ。すごく楽しくて話に夢中なのに、あのことがちらちらと頭に浮かんだ。
友達があたしの右に座ったからそっちを見たら、その子の向こうにタバコの販売機。左から3番目のタバコ。こんなところでも。
タバコなんか大嫌い。吸う人も嫌い。だと、思ってたんだけどなぁ。友達が電車に乗ったから手を振ってみた。笑って振り替えしてくれた。あたしも笑った。見えなくなるまで振った。そうしたら振っていた手をだれかに掴まれた。
駅で話ている時、女の人が階段はどっちですか?と聞いていて、ある人があっちですって指さした。あたしはいたたまれない気持ちになって、その人の側に行って、腕を掴んで、こっちですよって声をかけた。その人はきっと目が見えなかったの。点字ブロックにそって、階段まで一緒に、と言ったら、あたしの笑顔が見えたみたいに、笑顔でありがとうって言ってくれたの。一瞬だったけど、こういうのってずっと記憶に残るものなんだね。このおせっかいで世話やきな性格はずっと持っていたい。そんな日だった。

人は話をする時、言葉上で交わされる情報は7%しかないんだって。残りの93%は言葉以外のこと。喋り方、表情、仕草、服装、持ち物。。読んで、確かにそうかも!って思った。言われた言葉はすごく耳に残ってる。何かを言う時、どんな状況で言うかで全然違うものになったりもするのかもしれない。
だから余計、恋しくなるのかもしれない。そう思ったんだ。

何かに

2005年10月9日 エッセイ
流されるって怖いことなのかもしれない

それでも

たまにはそのまま

流されてみたかったり

そんな気分

いまならとことん

道から逸れてけそうだよ

*

嫌われるのは簡単

好きになってもらうのは難しい

友達がそう言った

好きになってもらうのは難しいよ

勝手に、好きになっちゃうんだから

嫌いにならないよ

もう、なれない
中学3年の秋

休みの日が続いて
何もすることが無くなり
15歳のあたしはひたすらゴロゴロしていた

家族はそれぞれの用事があり
家にはあたし以外誰もいなかった

3人兄弟のあたしは
ひとりあそびがヘタで

本当にすることが見つけられず
かといってじっとしているのも苦手

ゴロゴロ、ウロウロしていた

*

とうとうすることが見つからないまま
こういう日はやけに時間がゆっくりすぎていき

ようやく夕方になってきたころ
ふと夕日を見ようと玄関から靴を持ってきて屋上に行った

家には小さな中庭があって
屋上に繋がる階段があるのだ

急いで上ったのに夕日にはまだ少し早く
まだかまだかとぐるぐる回ってみたり
下の道路を見下ろして車や人を眺めたりしたが
それもすぐに飽きてしまい、またブラブラしていると

屋上の奥にある2つのプレハブが目に飛び込んできて
何となくプレハブが気になった

トコトコと歩いていって、カーテンのかかった
右のプレハブの小さなドアノブに手を伸ばした

*

2つのプレハブは両親のもの

左のプレハブは父のもので

昔使っていたらしい変わったギターや
名前は知らない大きな楽器に
集めたたくさんのレコードなどが置いてある

右は母のプレハブ

美術学校に通っていた頃からの油絵が
たくさん置いてある
好きなアーティストのポスターも少し貼ってある

母のプレハブの中は
油絵の具のにおいでくらくらする
それが少し苦手だったけど

その頃レコードに興味はなく
楽器も弾けないし
父のプレハブはなんだか
シンプルでつまらない気がしていた

飾りみたいなドアをかしゃっと開けると
予想通り、油絵の具のにおいがツンとした

それに予想以上の数の絵の具のついたキャンバスが
ところ狭しと並べられていた

お絵かきが大好きだったあたしは心が弾んでいた

これは今も思うことだが、母はセンスがいいなぁと思う
というより、母のセンスが大好きだ

お気に入りのこげ茶の木の椅子に
おそろいの木の机
その引き出しの中は本がたくさん入っていて
(母は推理小説も好きらしい)
おいしい珈琲を淹れてくれ
注がれるコーヒーカップも綺麗な模様だ
一緒にお茶をしに、いろんなお店に連れていってくれた
弟にばれるとだだをこねるからと、
内緒で2人で行くのもすごく嬉しかった

母のフラワーアレンジはどれも素敵だし
ランダムに積み重なったキャンバスも
適当な無造作加減も

とても魅力的だと思った

しばらく絵を眺めていると
かしゃっとドアが開いて
母が入ってきた

『あら?どうしたの』と

「暇だから遊びにきた」というと

いつものように笑って
母は油絵の話を始めた

あたしは知っている
こうなったら母の話はとまらないのだ

油絵の話から大学時代の話になる
母は大学時代の話が大好きだ

おもしろい講師のこと
変わった友達のこと
助手をしたときのこと

そしてまた通いたいと言う

あたしはニコニコしながら話を聞いていた

内容は同じなんだけれど
何度聞いても面白いからだ

今でも母は油絵を出品している
あたしはもちろんどの絵も好き

内緒でこっそり展示会を見に行ったこともある
母は風景画が好きで木やビル、お気に入りの置物などを
よく描くから、すぐわかる

そして話の途中、
そういえばこの前
大学時代のスケッチブックが出てきた、と言って

あたしに見せてくれた

それは初めて見る鉛筆デッサンで

あたしは釘付けになってしまった

どうしてこんなに立体的になるんだろう?とか
まるで動いてるみたい!どうやったら自分も描ける?と

すぐにあたしも絵が描きたい!描けるようになるかと聞いた

美術大学に通って
たくさん絵を描き続けてきた母の絵に

すごく夢中になり
あたしはその気になった

基本も描き方も知らなかったけれど
母が教えてくれたことをなんとなくやってみて

思いきり描きたいように
絵を描いた

ある日、鉛筆デッサンばかりだから、と
ペンで絵を描こうと思いついて

筆箱に入っていた
極細のペンを持ち出して

描く対象を探しに庭に行った

木の破片が目にとまり、絵描きになりきって描き始めた
物心ついた頃からずっとそこにあった
今まであまり気にしたことすらなかったのに

今までよく見ていなかったものに目を向ける
いい機会にもなっていた

絵を描くのに時間がかかって
気がつくともう暗くなっていた

少しずつ描いていくと
重ねるごとにどんどんペンの”あじ”がでて
(ただ濃くなるだけの様な気もした)

描いている時はとにかく楽しくて真剣
すごく自由な気分だった

*

中学生は素直で純粋、そしてまっすぐだ
みんなを見てよくそう感じていた

これを絵に描きたいと何度か思ったが
結局1枚もそれについての絵は描かずじまいだ

気がつくと
描いた絵は数えきれない程たくさんになり
どの絵もいろんな記憶と一緒に、手放せない宝物になった
寝そべった

いつもと違う世界が目の前にあった

*

ざくざく 葉を踏んで

じゃりじゃり 石を踏んづけて

*

昔、母と夜の川沿いをよく散歩していた頃

よく思っていたのは

草花がたくさん生い茂っていること

風で川や葉が揺れていること

空気が澄んでいること

空には星がたくさん瞬いているということ

*

カレをまだ好き?と聞かれてムキになるのは
その人たちが「忘れろ」と言うから。

もう忘れて新しい恋をしろと言うから。

カレのことをめったに口に出さないのに
周りには、カレを恋しく思うように見えるらしい。

私はムキになっても、穏やかに、のんびり話をする。

何もわからないくせに、と
言いそうになってしまったこともあった。

でもそうじゃない。

そうじゃないでしょう、私。

カレと比べたり、でもそうじゃないでしょう。

*

今、まだカレを好き?と聞かれたら
きっと私はこう、言うと思う。

『好き

だけど、もっと好きな人ができた』と。

カレを好きじゃなくなることは、
きっとないと思う。

考えてみる

2005年9月22日 エッセイ
う〜ん

悩むね

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